2009年12月04日

山の上の街、ラグーサ

海辺の街の見学が続いていたシチリアの旅ですが、本日は一気に山の上へ。
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旅の雑誌でこの風景を見て「絶対ここに行きたい!」と思ったある意味シチリア旅行のきっかけの場所がラグーサ。ゴシック様式の街が評価されて世界遺産にて登録されている旧市街イブラの街に向けて階段の続く坂道をゆっくり降りる。それにしても坂道が長すぎて階段が多すぎて「これだけ階段降りたら、次は反対に登らなあかんねんなぁ」と後のことが気になる…。
階段の途中からみたイブラ地域。どんなガイドブックにも新市街からの続く階段から見る旧市街の街並みが美しいと書いてあるが私が観た旧市街の第一印象は古くってシーンとしてて、ひと気がなく、どこかの時代に忘れられたゴーストタウンのようだった。
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旧市街に入って歩き始めると、くもの巣のように入り組んだ道、しかも階段のアップダウンだらけで自分がどこにいるのかすぐに分からなくなってしまう。細かい道も記された地図は持っていたのだがとにかく道の入り組み方が立体的なのでほとんどのヒトにはすぐに地図など意味の無いものになってしまう。
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道は分からずとも街のあちらこちらの装飾が面白く、あっちをみたり、こっちを見たりしているだけで楽しめる場所。上の写真左はベランダの下の装飾が面白い。右は水のみ場のライオン、こんな感じに街のディテールが凝っているのだ。こういう場所は、「迷いながら」旅するのが楽しいのかもしれない。
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旧市街の中心にある大聖堂の前はちょっとした広場になっていて、そこでのお楽しみはジェラート。
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この写真の倍はフレーバーがある、さすが本場!と意気込んで試してみたい味を色々味見させてもらう。フィガロにも載ってたこのお店は特にお酒を効かせた味にこだわりがあるらしく、色々なオトナ味の連続。濃厚な味とお酒の香りは面白かったが結局選んだ2フレーバーは結局定番のティラミスとピスタチオ。お店のそとのベンチで食べ始めるが、試食をしすぎたのか食べるのが早すぎたのか、カキ氷を一気に食べた時と一緒の頭痛に襲われる。そして、その後はお腹が痛くなってトイレに駆け込む…泣。断わっておきますが、悪いのはこのジェラートではなく胃腸が超弱いのに食いしん坊の私自身の問題です。

歩き続けている間にだんだん暗くなってきて、町巡りは探検気分に変わって行く。元々少なかった旅行者は帰ってしまったようで、街の大多数を占めるだろうお年よりも家に帰って静かにしているので益々シーンとしてくる。
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夫がいきなりとあるおばあさんに声をかけられた。「ちょっとちょっとお兄ちゃん、あんたの若さを見込んで頼むけどこれを上に投げてくれない?」と100%イタリア語だったが想像ではそんなことを頼んでいるようだ。身振り手振りで事情を聞くと3階のベランダにいるおばあさんにモノを渡したいのだが上に登っていくのがしんどいので投げ入れてくれということ。そもそもこんな階段だらけの街に住んでるんだから、階段上っていけばよいのにと思ったが、ちょっとゲーム感覚で楽しかったので上にいるおばあさんめがけて何かが入った袋を投げる事に。一球目、おばあちゃんの目の前に投げられたがさすがの老人反応で受け取り損ねて袋が下に戻ってくる。その後二、三度トライしても同じことの繰り返し、おばあちゃん受け取る気なし?!が疑われたので、鍵をおばあちゃんに向かって投げるのではなく、ベランダに落ちるように投げてみる→やっとこさ成功!その辺りのお年寄りに拍手喝采された。
ragusanightview.jpg

そんなことをしている間に当たりは真っ暗。光の多すぎない夜景もきれいなもんですね。

この夜、食いしん坊の私が楽しみにしていたのは、レストラン。ラグーサにはミシュラン2つ星の名店Duomoがあり、いきってそこに予約を入れたのだ。イタリア料理って安くっても美味しいものが食べられるのが良いところなのに、ちょっと勿体無いかなぁと行くのを大分迷ったのだが、この日は昼も食べてないし(ただお腹が空いてなかっただけ)よいか!と、奮発することに。重厚な雰囲気のデコレーションのお店には明らかに格好がカジュアルすぎて浮いていたが(恥)ひげもじゃで超大柄な、ハリーポッターのハグリッドのような謎の見た目のオーナーはとても感じがよく、くつろいで食事ができた。※謎の風貌のオーナーに興味がある方はレストランのサイトのぞいてみてください。怪しさが伝わると思います。
bottarga.jpgblackpork.jpg


写真左;ボッダルガ(マグロのからすみ)のレモン風味パスタ。レモンの爽やかさが変っていた。からすみも驚くほど量が入っており手打ちパスタのコシとともに堪能♪

写真右;メインの黒豚料理。今まで食べた豚料理の中で一番柔らかいってくらい、柔らかに調理された黒豚ちゃん。わたしは大概、コースでお料理を食べるとお腹が空いている状況で食べる前菜が一番美味しいとなるのだがこの日のベストは断然このメイン料理。

美しい街での夜は美味しいお料理で、もう動けないーと言う位まで食べて幸せに過ぎていったのだ。
posted by hiroex at 18:50| Comment(4) | TrackBack(0) | トラベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは〜またまた写真集のような素晴らしい写真に癒されましたよ〜
どこにも出かけられない鬱憤をここで晴らさせてもらってるような、、、(笑)
おばあちゃんのお願い、面白いですねーまさかそんな事を頼まれるなんて、だんな様もびっくりされた事でしょう。見事成功!良かったですね^^
夕食もとっても美味しそうです、、、やっぱりイタリアって美味しいものがいっぱいなのですね〜
個人的にはイタリアのジェラートを一度味わってみたいです^^全然味が違う、と聞いたので、、、
Posted by Saori at 2009年12月04日 19:31
今日「世界の車窓から」で1番上の風景がでてました^^私も行った事はないのですが、淋しい静かな街との印象です。
街が下にあるからなのかな?スペインのトレドはこれと反対で上がってます^^
迷路のような道も似ていて・・・迷子になると絶対にでることのできない街と学生の頃脅されました^^;
おばあさんのお話・・・旅先ならではですよね。成功した時の拍手が聞こえてきたようなきになりました(笑)
Posted by melissa at 2009年12月06日 02:30
>Saoriさん
ラグーサ、美しいでしょう!しかし写真では半分も表現できないのですよ、写真集やガイドブックだと「写真で見たほうがもっと良かった」がありますが、それが無いのがこのブログの良いところ?!いや、ただの腕不足ですね、汗。
実は夫おばあさんにベランダ投げを頼まれる前にBARで結構飲んでたので「大丈夫かなぁ?」なんて心配してたのですが成功してよかったです。
イタリア、お値段1ユーロ単位から100ユーロを超えるものまでそれぞれに美味しさがあってとても充実してました。本場のジェラートはやっぱり濃厚で美味しいですよ。味を決める前に大概のお店で味見させてくれるのも嬉しいところです。
Posted by hiroex at 2009年12月08日 09:44
>melissaさん
うわぁーちょうどビンゴで、世界の車窓からがシチリアの旅だったのですね。ちょっと遅れがちな旅日記ですが、こうして偶然の一致があったのも何かの縁ですね。
トレドも坂道の街なのですね。街中が坂や階段だらけで一度迷うと抜けられないってのは本当に一緒です。ここラグーサは新市街地が坂の上、旧市街地が坂の下で新→旧は全然もんだいなくグングン下っていくだけなのですが、さすがに登り道の時には夜中でお酒も結構飲んでたのでタクシーを呼んじゃいました。
Posted by hiroex at 2009年12月08日 09:48
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