2009年01月04日

年末年始Booklog

外国に暮らすと日本語の本は貴重品。海外暮らしの方なら大体同じだと思うが、日本語本を手に入れる方法は以下の通り。

1、日本帰国時に一気に買ってハンドキャリーもしくは郵送
  …自分で運ぶのが一番安くつくのだが紙って重いので他の荷物とのせめぎ合いが常にある。あちらを捨てれば、コチラが入らず…いつも悩みます。
2、現地購入
  …ロンドンなど日本人が沢山いる都市には日本語の本を売っている場所もあるが、価格は倍額以上。残念ながら高くて私は手を出したことがありません…。
3、ネット購入
  …日本のamazonから購入してそのまま郵送。便利な気もしますが、結構関税取られるらしいですので、お勧めは一旦実家に送って実家から送ってもらう方法。結局実家に甘えることになるので、ちょっと気は引けるのだが…
4、現地ネットワーク
  …現地の日本人の友達や知り合いに読書家を探す。海外暮らしで本好きな人は多く、日本語に飢えた活字中毒症(私含む)の人との交換が一番簡単に日本語の本に多く接する機会を作れる。本の貸し借りって、「こんなの好きなんや〜」と自分をさらけ出すことになりちょっと恥ずかしいかもしれないが、この交換が充実するかどうかは本好きなひとの海外生活には大きなポイントかも。

分かりきったことを書きましたが、年末年始「その4」の方法で沢山本を借りた&11月の帰国時に読みたかった本を仕入れてきたと、日本語本豊作の年末年始だったのでどんどん読んでいけた。

備忘録のために読んだ本に関してメモをまとめたので、興味のある方はご参考まで。
※星は5★が最高で勝手に自己評価でつけてみました。

『推定無罪』上下巻  スコット・トゥロー ★★★★★
今から二十年も前に書かれたものだが、ハリソン・フォード主演の映画で記憶されている方もいるかもしれない。映画を見ていない私、どっぷりストーリーに浸かってしまった。現役で法曹界の筆者が書く、アメリカの裁判制度について詳細な描写がリアリティがあっておもしろい。裁判員制度が日本でも導入される今年「おもしろい裁判物小説」として再注目されても良いと思う。

『女刑事の死』ロス・トーマス★★
同じく借りた推理小説だが、残念ながら途中で筋が読めてしまう。一旦筋が読めると、推理を進める段階で入る横槍やら、恋愛系の話など全部が「あぁもう臭いなぁ」となってしまう。

『武士道シックスティーン』、『武士道セブンティーン』 誉田哲也★★★★★
こういう話個人的に大好き。つまるところ、剣道に燃える少女がライバルと出会って、同じ部活で切磋琢磨することで友情も生まれ…とベタな青春モノなのだが、読んでると年甲斐も無く胸が「キュン」となる感じが味わえる。女子高生の癖に、宮本武蔵を師と仰ぎ、本音を漏らすのは防具屋のじじぃという渋い主人公に肩入れすること間違いなし。完結編の武士道エイティーン、早く出ないかなぁ。

『永遠にさりぬ』ロバート・ゴダード★★★★
ゴダードの推理小説は、『千尋の闇』というデビュー作で、えぐいことがおこるのに語り口は上品という魅力にはまったが、これも同じ。ストーリーが展開されるのが、ロンドン・グロースター・ブリストルなど知っている場所が多く、地名にも勘がはたらくので日本で読んでいたころよりももっとストーリーに絵がつく感じがした。実は元々訳本は、日本語が不自然な場合が多くあまり好きではないのだが、ゴダードの訳をしている人は上手い気がする。って原書を読んだわけではないからえらそうに言えないが…

『対話篇』金城一紀★★★★
この人の書く物語は、真ん中に熱いところがあって面白い。これは短編いや中編集なのだが、人と人との出会いや会話で生み出される静かな感情を書いているはずなのにいつの間にか心が熱くなっているのに気付く本。おもしろい。同じシリーズになる『映画篇』も買ったので次に読むのが楽しみだ。

『その日の前に』重松清★★★
その日=愛する人が亡くなる瞬間に向けての物語が交差するストーリー。ここまで書いただけで分かると思うが泣ける。電車の中や、カフェで読むと危険な本。でも読んだあとはなんだかちょっと清清しさもある本だ。

『しゃべれども しゃべれども』佐藤多佳子★★★★
二度目に読んだ。実はお気に入りなのだ。売れないウケナイ落語家、異様に固いOL、阪神ファンの頑固少年、シャンとした祖母など出てくるキャラ全てが愛すべき存在。何度も読んでも飽きない本ってあんまりないけど、これはきっとまた読みたくなるだろうな。

『武家の女性』山川菊栄★★★★★
江戸末期の下級武士の暮らしを女性の視点から淡々と綴る。時代の混乱で女性がどう強く生きたのか?手に職をつけ、家庭に役立つと思うことを為遂げる姿は、フィクションでは語れないリアリティがある。地味な本だが、傑作の類だと言い切れる。

以上、字ばっかりですみません。
これだけ読んでもまだまだ読む本が本棚にある幸せ。明日は最低気温マイナス5度、最高気温マイナス1度。引き続き、引き篭もりで本の虫決定。
posted by hiroex at 23:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記・雑記・ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本って突然読みたくなるんだよね。いちおう情報だけど、日本人補習校で年に3回古本を売ります。もちろん学校への寄付金だから1冊10pからとか。その為にロンドンに行くのはちょっと大変だよね。前はそこで2ポンドくらいで大量の本を買ったんだよ。駐在の人とかも大量においていくのでその量はすごいものです。もしご興味があったら日にちを調べます。

Posted by lontom at 2009年01月05日 19:54
すっかり遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます^^
今年もどうぞよろしくお願いしますね!

私もかつては活字中毒だったので(今は残念ながら集中して活字を読む時間がなくて雑誌ばっかり・・・)こういうお話大好きなんですよ!自分が好きなのってエッセイや歴史もの、推理小説なので、他のジャンルの小説ってなかなか手が出ないのですが、こうやって紹介されているのを読むと「これ読んでみたいな」なんていい発見になります。
今回は武士道シリーズ気になりました。いつか読んでみたいな^^
私はいつもネットで購入しているのですが「bk1」「Club Japan」の2つをよく利用しています。どちらも関税取られない(少なくとも私は今まで一度も取られた事ありません)のでこちらを利用するといいかと思いますよ^^ClubJapanではたまにキャンペーンで海外送料半額or無料などやってますし、マメに覗かれるといいかもしれません。

ビスターに行った記事でリンク頂きました^^よろしくお願いしま〜す♪
Posted by Saori at 2009年01月05日 21:41
>lontomさん
さすがロンドン5万人の日本人が住むだけありますね。そんなお得に本を手に入れる術があるのですね。うーん、なんとも羨ましい。でもまぁ、まさかそのセールのためにロンドンまで行くことは出来ないので泣く泣く諦めます。
Posted by hiroex at 2009年01月05日 23:54
>Saoriさん
日本の雑誌は見ていると落ち着きますよね〜。中高校生時代にティーン誌に出ていたモデルが主婦雑誌にでていると、当たり前ながら時代の流れに冷や汗かきますが…。旅情報なんてヨーロッパから遠く離れてて何故こんなに詳しいんだ?なーんて感動さえ覚えます。「Club Japan」は初めて聞きました。今度ぜひ試してみますね〜。しかし関税にかんしてはくじ引きみたいに当たってしまうので、どうも安心できない厄介なやつです。
リンクありがとうございます。また記事読みに伺いますね^^
Posted by hiroex at 2009年01月06日 00:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/112166111
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック